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匂いと記憶

おはようございます。
ACカウンセラーmichikoです。
訪問くださいまして、ありがとうございます

空が高くなりました。乾いた空気に金木犀の香りが。

金木犀
その香りほど華やかさのない、小さくて地味な花の様子から、
「謙虚」「謙遜」という花ことばがあるそうです

好きな香りの一つではあるのですが、
ある苦い記憶と結びついてしまうので、この時期、少し辛くなることがあります。

嗅覚は、本能に直接作用する特別な感覚と言われます。
他の感覚と違って、脳の感情を司る大脳辺縁系というところに直接作用するため、
匂いと結びついた感情は忘れにくいのだそうです。


母の茶道教室を手伝っていた頃のこと、毎年開かれる地域の茶会が10月半ばでした。
要となる準備はこの時期大詰め、
当時の私は、金木犀の香る街を行ったり来たりしていました

「michikoちゃんがしっかりしているから、先生(母)安心ですね」
そんな風に言われる母を見るのが好きでした。

少なくとも茶道に関しては、兄より私の方が母の役に立っている
満足そうな母を見るとそう思えたからです。

もっと評判を上げようと頑張りました。
あれやこれやと、色々な場面を想像し、リストを作って準備しました。
古参の姉弟子の方たちと連絡を取り合いリストを見直し、
稽古日以外にも集まって道具の準備をすることもありました。

ある年のこと、準備のために実家を訪れると、
いつも出入りしていた勝手口のドアが開きません。
合鍵が使えなくなっていたのです。
中に誰かいる様子もありません。

一時的にドアの修理でもしているのかなあ(´・_・`)
そう考えましたが、
鍵が開かない鈍い感触には、
何とも言えない、惨めで嫌な感じが残りました。

ともあれ、他にやることはたくさんありましたから、
実家以外でできる準備に、その日は時間を費やすことにしました。

翌日。
父が在宅していましたので、実家に入ることができました。
鍵のことを、父は知りませんでした。
数実後、母に不便を伝えると、
合鍵を作ることは無用心だし、
michikoに鍵を渡したくない
という返事が。
兄の意向だというようなことも言っていました。

当時、母に留守番を頼まれることもしばしばありましたので、
このままではどう考えても不都合なはず。
数日で気が変わるだろうと思っていましたが、状況は変わりません。
私はもやもやとした疎外感を抱きながらも、どこか怖くて
強く言うこともできないまま日にちが過ぎました。

訪ねて行っても実家に入れないことが度々あり、
その年の準備は思うように捗りません
たまたま入れた時に準備しようとすると、練り上げたリストを全く無視した荷造りが。
何か変更になったのかもと思うようにし、
他に出来ることを探して準備しました(´・_・`)

いよいよ前日。
毎年私がそうしているように、運べるものは会場に運び込もうと実家に荷物を取りに行くと、
荷造りしたはずの荷物がありません。
会場に行ってみると、既に荷物が運び込まれており、
兄がそこで荷を解いて茶碗を並べていました。

茶道をやらない兄が、です。何となく意地悪く見えました。
側で母が、嬉しそうにこう言いました。
「お兄ちゃんが運んでくれたのよ。助かったわ。
だからmichiko、もういいわよ。」

((((;゚Д゚)))))))

長年、私の唯一の心の拠り所としていた、
「茶道で母の役に立つこと」
これが文字通りガラガラと崩れて行くのを感じました。

運んでくれるなら、昨日のうちに一言知らせてくれればいいのに!!
どこに何を並べたらいいのか、全然わかってないくせに!!

心の中で叫びました。
あのとき、鍵のことも含めて、自分が惨めでした。
そして、
我が物顔で茶碗を並べている兄が憎かった

私は座敷を清拭きする振りをして、兄と母からうんと離れました。
持参した雑巾を広げたとき、悔し涙がこぼれ落ちました。

ほどなくして二人は去って行きましたが、
私は一人残り、夕方まで黙々と清拭きをしていました。

冷静になってようやく気がついたのです。
私は、、、何をしても母から兄のようには愛されない。ずっと疎まれていた。
けれども私は、その後何年もそれを認められずにもがきました。
苦しい時代の始まりでした。
自分自身を、不幸で惨めで可哀想としか見れなくなって行くのです。

開け放った窓から入る秋風は、金木犀の香りがしました。



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Re: No title

nara-chamomile さん

こんにちは^^
コメントありがとうございます。

ご実家の垣根が金木犀なんですね。
香りを楽しまれた後は、
地面におちたお花たちのオレンジの絨毯が。
素敵でしょうねえi-189
お父様は毎年眺めてらっしゃるのかな。

金木犀の香りにより、毎年毎年鮮明な記憶として
当時の感情が思い出されたことが、
きっと私の癒しにもなっていたのだと思います。
今でも毎年そうですが、
否が応でも思い出してしまいます^^でも確実に軽くなってる。

空気が乾いてくると、金木犀の香りを探す自分がいます。

実家の匂い、ありますねえ・・・。
そういえば実家も大きな仏壇があったので、
いつもお線香が香っていました。
亡くなった祖母を思い出すなあi-260

michiko

No title

先日は、あたたかいコメントありがとうございました。

快か不快かを、真っ先に察知する、
嗅覚は、原始的な感覚なのですね。

悔し涙で、視界もぼやけているであろう、そんな時に
香ってきた、金木犀の香り・・・。
甘いあの香が、その時のmichikoさんの気持ちとまるで違っていて、
惨めさ、悔しさ、そして憎さを、より際立たせているようです。

そして、ひとり残されて、ようやく気付いた・・・
こうなんか、グッとこらえてしまいます。
甘い香りが切ないです。

好きな香りなのに少し辛くなってしまうのですね。

うちの垣根は表は金木犀です。
出はいりするたびにしばらく思い出しそうです。

私の香りの思い出は、実家の匂いでしょうか、
いい匂いではありませんが(笑)

色々あったなと思いだします。
父だけになってからは、お線香の香りになりました。

あっ、ちょっとしんみりしてしまいましたね。


プロフィール

michiko

Author:michiko
ACカウンセラー
精神保健福祉士(ハラスメント通報窓口相談員)
東京認知行動療法アカデミー認定カウンセラー

ホームページはこちら

 http://ac-counseling.net


 
・人にものを頼むことが苦手
・人の依頼や誘いを断ることが苦手
・主張するより周りに合わせる方を選ぶ
・自分が我慢する方がいい
・「こうしてくれればいいのに」といつも思うがうまく言えない
・自分の気持ちを汲んで欲しいのに、と強く思うことが多い
・そもそも自分がどうしたいのかよくわからない
・人を助けているうちに、自分が困った事態になっている
・困っていても自力で何とかしようとする
・仕事を一人で抱え込みやすい
・見捨てられるのが怖くて恋愛関係にまで踏み込めない
・恋人に対して必要以上に依存している、または支配していると思う
・誰も自分のことなど関心がないと思う
・周りの期待通りにしなければと思う
・もっと頑張らなければいけないと思う
・いつか裏切られるような気がする
・いつも不安で仕方ない
・相手の機嫌を自分が何とかしなければと思う
・相手の問題を本人以上にあれこれ考え世話をして疲れてしまう
・不機嫌な人がいると自分のせいではないかと思ってしまう
・怒りの感情を出さないので、よく「いい人」と言われる
・自分は楽しんではいけないと思う
・自分のためにお金や時間を使うことに罪悪感がある

 以上のことをこれまでの人生で繰り返してきた
 michiko

私はアダルトチルドレンです。生きづらさを抱えたまま大人になったけれど、今までよりずっと楽に生きています。楽に生きる方法を、カウンセリングを通じてお伝えしています。

 http://ac-counseling.net



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