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父、逝く

おはようございます。ACカウンセラーmichikoです。
訪問くださりありがとうございます




「michiko、今年の薮入りはいつだ?」


もう何年も前のことですが、
娘たちの夏休みが始まる頃、
毎年父にこう訊ねられました

「薮入り」とは、昔の「奉公人」が、
お正月やお盆にお休みをとって
実家に帰ることを言います。

私は他家へ嫁ぎはしましたが、
「奉公」に出たつもりはありませんし
実家へは毎日のように
手伝いに参じておりましたので、
父の言う「薮入り」は
全くもってとんちんかん

どうやら父は、
娘たちを連れて「泊まりに」来て欲しいらしく、
それを「薮入り」と称していたのでした。

孫と遊ぶことが大好きな父

はビニールのプール
百円ショップでおもちゃを沢山用意して
ホースでシャワーのサービスもしてくれます。

幼い娘たちは大はしゃぎですヽ(´∀`)ノ

は花火や盆踊り
今年はお化け屋敷をやるんだと、
割り箸や糸で紙製のオバケを
(何だかよくわからない物体なのですが(笑))
いくつも作ってあちこち仕掛けてみたり。

「今年はな、これをして遊んでやろうと思うんだ」

娘たちのいないところで、
それはそれは嬉しそうに提案してきます

そんな父を娘たちもよく慕いました。

私としては
実家に「泊まる」ことはできれば避けたい。

母や兄に気を遣って動き回り、
いつも疲れはててしまうからです。

けれども父をがっかりさせたくなくて、
娘たちの喜ぶ顔も見たくて、
8月のお盆の頃には覚悟を決めて
「お泊り」をしたものでした。

そんな父が、
入院先の病院で
先月亡くなりました。
94歳、大往生です。

ここ数年、入院生活が続いていました。
私のことも誰だか分からなくなって、
もう随分と経ちます。

最近は訪ねて行っても眠っていることが多くて、
運よく起きていても意思は感じられず、
呼びかけても目が合うことはありません。

覚悟はとうに出来ていました。

亡くなる前日、
家族で会いに行けたこともあってか、
父の死を、
私は不思議なほど冷静に
受け止めることができていると思えました。

事務的に何人かに連絡をし、
古い友人にはメールで事実を伝えました。

一緒に生活していたわけではありませんから、
日常の風景は変わりません。

感情はフラットで、実に淡々としておりました。

こんなものかと思いました。

ところが、
友人から届いた手紙やメールを読んでいましたら、
ぽたりぽたりとが溢れ落ちました。

友人たちからの言葉で
「今私は悲しい、悲しんでいいのだ」
そう気付いたからです。

それからしばらく、
父を想って泣きました。

実家で唯一の理解者だった父。
私が県をまたいで転居してからも、
こっそり何度も遊びに来てくれました
(母に知られないよう、「こっそり」なのです)
入院してからは、
病院に行けばいつでも会えると、
そう思っておりました。

友人からかけられた言葉たちは、
私の中で麻痺しかけていた
「悲しみ」という感情を、
健全に取り戻させてくれたのでした。

このように、
相手の心情を察して言葉をかけたり
態度で示したりすることを、
「情動調律」と言うのだそうです

「情動」とは、
「感情のうちでも、喜び・悲しみ・怒り・怖れのように、
一時的で急激に引き起こされる激しく強い感情のこと」
(精神保健福祉用語事典より)

生きる上で非常に重要な感情と言えます。

幼い子どもは、
身近な大人に「情動調律」を繰り返ししてもらうことで、
自分の感情のあり方を学び
感情を共有してもらえることを知り
それが心の安定につながるのだと言われます。

泣いている子を「泣くな」と黙らせるのではなく、
「悲しいね」と抱きしめて
震える背中を撫でてあげればいい。

嬉しいことがあったなら、必要以上に
はしゃぎすぎをたしなめるのではなく
「良かったねー!」
一緒に喜んであげればいい。

ありがたいことに、
友人からの言葉たちは私の中に温かく染み入って、
本当の意味で父の死を受け入れるための、
心の準備を私に整えさせてくれました

人はいくつになっても、
どなたかに気持ちを解ってもらえることで、
次に進むエネルギーを蓄えてゆくものなのでしょう。



「薮入り」は叶いませんが、
父は私の中に生きていて、
いつでも思い出すことができる


父のお気に入りだった
銅のジョッキを二つ
冷凍庫に放り込み、
私はビールを買いに走りました。

キンキンに凍ったジョッキに、
冷えたビールを注いで献杯

「旨いねえ」(笑)

喉を鳴らして美味しそうに飲む父の笑顔が、
今ありありと浮かびます。





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プロフィール

michiko

Author:michiko
ACカウンセラー
精神保健福祉士(ハラスメント通報窓口相談員)
東京認知行動療法アカデミー認定カウンセラー

ホームページはこちら

 http://ac-counseling.net


 
・人にものを頼むことが苦手
・人の依頼や誘いを断ることが苦手
・主張するより周りに合わせる方を選ぶ
・自分が我慢する方がいい
・「こうしてくれればいいのに」といつも思うがうまく言えない
・自分の気持ちを汲んで欲しいのに、と強く思うことが多い
・そもそも自分がどうしたいのかよくわからない
・人を助けているうちに、自分が困った事態になっている
・困っていても自力で何とかしようとする
・仕事を一人で抱え込みやすい
・見捨てられるのが怖くて恋愛関係にまで踏み込めない
・恋人に対して必要以上に依存している、または支配していると思う
・誰も自分のことなど関心がないと思う
・周りの期待通りにしなければと思う
・もっと頑張らなければいけないと思う
・いつか裏切られるような気がする
・いつも不安で仕方ない
・相手の機嫌を自分が何とかしなければと思う
・相手の問題を本人以上にあれこれ考え世話をして疲れてしまう
・不機嫌な人がいると自分のせいではないかと思ってしまう
・怒りの感情を出さないので、よく「いい人」と言われる
・自分は楽しんではいけないと思う
・自分のためにお金や時間を使うことに罪悪感がある

 以上のことをこれまでの人生で繰り返してきた
 michiko

私はアダルトチルドレンです。生きづらさを抱えたまま大人になったけれど、今までよりずっと楽に生きています。楽に生きる方法を、カウンセリングを通じてお伝えしています。

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